iPhoneに保存する書類やPDFを暗号化する方法
iPhoneの標準機能だけで書類やPDFを暗号化する方法を紹介。PreviewでのPDFロック、Pagesのパスワード保護、iCloudの高度なデータ保護の違いを解説します。
クイック回答
iPhoneは何もインストールしなくても書類やPDFを暗号化できます。PreviewはPDFにパスワードでロックをかけられ、Pages、Numbers、Keynoteはそれぞれの書類をパスワードで保護できます。どちらの方法も、NISTが標準化したAES-256を使って実際にファイルそのものを暗号化します。これはハードディスクやクラウドストレージ、パスワード管理アプリでも使われている暗号方式です。ただしどちらも、ファイルアプリに無防備なまま置かれているものすべてを守ってくれるわけではなく、身分証明書や明細書、スキャンした記録を他のプライベートなコンテンツと一か所にまとめておく手段にもなりません。
手順
PreviewでPDFをロックする。 PreviewでPDFを開き、ファイル名の横のメニューをタップして「ロック」を選びます。「パスワードを要求」をオンにし、パスワードと確認欄に同じパスワードを入力します。ロックしていないコピーも残しておきたい場合は、先に「複製」をタップしてください。ロックすると、閲覧していたファイルのパスワード保護版が作成されます。
Pages、Numbers、Keynoteの書類をパスワードで保護する。 ファイルを開き、「その他」をタップ、次に「書類オプション」、そして「パスワードを設定」を選びます。パスワードを入力して確認し、「完了」をタップします。書類にパスワードを設定するとファイルが暗号化されます — アプリ側の単なるロック画面ではありません。Face IDやTouch IDがあれば、毎回パスワードを入力しなくても後から解除できます。どのアプリにこの生体認証の権限を与えるかは、設定 > Face IDとパスコード > その他のアプリ から管理できます。生体認証とパスコード、どちらが適しているかについては、本当のプライバシーにはパスコードの方が優れている理由も参考にしてください。
パスワードを設定する前に知っておくべきことが一つあります。忘れてしまった場合の復元手段はなく、一つの書類につき設定できるパスワードは一つだけです — 変更すると、共有していた相手にとっても古いパスワードは無効になります。
どちらの方法も、ファイルそのものを保護している点が重要です。ロックしたPDFやPages書類は、AirDropで送っても、メールに添付しても、別のクラウドドライブに移動しても暗号化されたままです — パスワードの要求は、開いていたアプリではなくファイル自体についてきます。これは、ファイルアプリのメイン画面から単に見えなくなっているだけのフォルダとは違い、見つかれば誰でも自由に開けてしまうものとは対照的です。
よくある問題と対処法
「ファイルをロックしたのに、まだiCloudに同期される — これは穴になりますか?」 iCloud Driveは初期設定でもデータを保護していますが、Drive内の書類やPDFを完全にエンドツーエンドで暗号化するには、高度なデータ保護をオンにする必要があります。オンにすると、拡張された保護対象カテゴリの鍵は信頼できる端末だけが持つようになり、サーバー側で情報漏えいが起きてもAppleでさえ中身を読むことはできません。一つ正直に伝えておくべき例外があります。共有書類をリアルタイムで共同編集している間は、その編集セッションの鍵がApple側のサーバーを介してやり取りされ、参加者同士が変更を同期できるようにしています。これはリアルタイム共同編集という機能そのものの前提であり、欠陥ではありません。
「端末を紛失したり盗まれたりした場合、ロックしたファイルは安全ですか?」 書類のパスワードが本当に効いてくるのは、誰かが実際に端末を手にした後です。まずは、そこまで到達させないための対策から確認してください。盗難対策機能がカバーする範囲とカバーしない範囲を見れば、ファイル単位のパスワードより手前にある防御層がわかります。
「書類のパスワードを忘れてしまいました。」 これはどうにもなりません — Appleが代わりにリセットすることはできません。現実的な対処法は、パスワードを設定した瞬間にパスワード管理アプリへ保存しておくことです。他の失いたくない認証情報と同じように扱い、二度と入力しないような使い捨てのパスワードではなく、本当に思い出せるものを選びましょう。
Privaraで実践する
PDFやPages書類を一つずつロックするやり方は機能しますが、パスワードはファイルごとにばらばらで、それぞれの書類が置かれたフォルダに散らばっています — そして、同じように守りたい写真や動画、連絡先には何の効果もありません。Privaraなら、書類・写真・動画・連絡先をまとめて、AES-256で暗号化された一つの保管庫に入れられます。しかも見た目も動作も普通の電卓そのものです。アカウント作成は不要で、初期設定では何もアップロードされないため、会社のサーバーに紐づくログインをもう一つ増やすのではなく、あなた自身の端末だけで完結する知識ゼロ(ゼロ知識)の保管庫になります。電卓にPINを入力すれば保管庫が開き、間違ったPINなら電卓のままです。ファイルアプリに無防備なまま置いておきたくない書類や身分証明書、記録があるなら、一つずつロックするより、この一つの保管庫の方がシンプルです。App StoreでPrivaraを入手して、数分で設定してみてください。